CJ020082701黙読

作者:Priest

出版時間:2018年10月

文字数:80万字

ジャンル:BL/現代/推理サスペンス/刑事物語

ドラマ映画のリメイク版権は既に販売済み

一言紹介:お互い気に入らなくて嫌いだった恋敵が段々互いのことを好きになり、手を組んで多くの変態殺人事件を解決し、最後は警察の内部から悪党の大ボスを見つけ出す推理サスペンス物語である。

攻めのキーワード:黒腹、忠犬、強気でヤクザっぽいところもあり、二代目に不服で色々な手で倒してしまう警察の攻め

受けのキーワード:黒腹、犯罪の才能を持ち、我慢強く、色っぽい女王様タイプの金持ち家の二代目受け

スタイル:priest固有の現代スタイル:鋭くてユーモア的、深い意味をもつ笑いと涙の物語。

評価:晋江文学城で保存数が11万回を超える推理サスペンスものである。犯罪の理由、犯罪の解決の鍵が全てトラウマにあり、特に子ども時代のトラウマからおきたことであった。トラウマのせいで犯罪を犯す人もいれば、トラウマのせいで正義を守る人もいる。最後は全ての悪が最初始まったところで終わる。人間性とは何かを深く考えさせられる一般的BL小説を超える小説である。

セールスポイント:

1、キャラクターの設定が独特である。よくある警察対警察や暴力団ではなく、いつでも「完全犯罪トレーニングセンター」を開けるような、犯罪の才能を持つ天才正義青年対警察である。

2、構造がユニークである。それぞれのケースが世界名著に出てくる登場人物の名前で名づけられ、ヒントを与えていると同時に、いくつかの事件が互いに関わりを持ち、一つにまとめられている。

3、全ての事件が本格的推理物語で謎も解け難く、ストーリーの展開も我々の想像を超えると同時に、論理的且つ厳密さもしっかり持っている。

4、priestの作品は、作者自身の一般的な正しい価値観・人生観をそのまま伝えており、ほとんどが社会的責任を果たしていて、人間性や人の命について色々考えさせられる。

内容紹介:

刑事事件担当の隊長で、悪もの雰囲気を持つ刑事駱聞舟と犯罪者の才能を持つ遊び人でお金持ちのボンボン費渡は、7年前、費渡の母親の自殺事件で初めて会い、今は同じ女性を好きになった恋敵である。ある奇妙な死体放棄事件で成り行きで一緒に事件を解決することになる二人は、それをきっかけに数々の事件を一緒に解決していく。金持ち家の二代目が自作自演した誘拐事件、幼女連続拉致失踪事件、家出少年の死体バラバラ事件など一連の事件がおきる中、正義を名乗り、殺人で殺人を止める「朗読者」という組織の名が捜査線上に頻繁に浮かび、それと同時に、莫大な背景と凶悪な犯罪手段で悪名高い裏組織が表面化してきた。そんな中、費渡の父親が昏睡状態になる前に前述の二つの組織とも接触したことがある事実が発覚され、事件は益々複雑になっていく。被害者家族に対する費渡の優しい行動を見て、彼に対する印象が少しずつ変わっていく駱聞舟。この7年間、駱聞舟が他人の名義を借りて自分をこっそり世話してきたことを偶然知ってしまう費渡。初めは互い気に入らなくてギクシャクしていた二人が段々気が変わり、ライバルからカップになっていく。事件についての情報量が警察よりも費渡の方が遥かに多いことに気づく駱聞舟、彼の優しさに心を開く費渡、やっと駱聞舟に自分の秘密を打ち明ける。その秘密とは、DVを繰り返していた父親、精神が狂ってしまう母親、残酷でねじ曲がった費渡の子供時代のことだった。父親のこともあって、費渡は何年前から黒幕と「朗読者」と接触してきており、相手の組織の中に「釘」をさしておいた。最後の最後に、費渡が自分をおとりに、二つの組織の大ボスをおびき出す。全ての悪が、始まったところで終わりになる。